公開日:2024/12/12
カテゴリー:売る時の知識
「不動産の適正価格って誰が決めて実際いくらなのか」
ってことについてお話します。
不動産の価格(査定)の算出においては不動産業者によって微妙に違います。
※昨今はAIを使ったシステムで計算を行うので、100万円程度の誤差しかないとも言われています。
昔は、一般のお客様では閲覧できないサイト(不動産業者のみが閲覧できるデーターサイト)などもあり、それらから過去のデータをみて参考にしてい査定していました。
そもそも不動産業者のみが閲覧できるサイトでは何を見ているかと言うと、成約事例です。
成約事例を参考にしていると言うことは、売買が実際に成立した価格データと言うことです。
もちろん、査定を依頼したお隣さんの不動産の近くや似た物件データが運良くあるとは言えませんから、過去の近隣データをみて参考にしているわけですから微妙に誤差的なものが発生しています。
この微妙な誤差を不動産業者が独自の方法でプラスしたり、マイナスしたり、査定評価を変えていたりするのです。
では、世の中で言われる適正価格って?
今の時代は、物件情報や価格相場なども一般のお客様でも簡単に予測してけるほど情報がネットに溢れています。
その膨大なデータからこれは安いとか、適正だと判断した物件が成約になります。
買主様もインターネットで近隣の相場を簡単に知る事が出来る環境になったんです。
高けりゃ値下げするまで売れない時代になったと言うことです。
つまり適正価格とは物件を購入するお客様がこの金額で買いたいと申入れ、売主さまがその値段で売りますと決めていると言えます。
今や不動産営業マンのトークで物件価格が変動するなんて時代は過ぎ去りし話なのです。
もちろん、世の中には「路線価」や「評価額」や「地価公示」など基準となりそうなものはあります。
それらを基準にしていても最後に成約にならなきゃ、適正価格ではないですよね。
相場とは、目安であって、適正価格とは言えないと私は考えています。
たまにお客様からこの物件は適正な価格でしょうか・・・?
とご質問を受けますが、本当のお答えはお客様が決めることですとお伝えしています。
成約になる価格こそが適正な価格です。