公開日:2023/05/14
カテゴリー:その他
こんにちは
今日は、「売主さんに付いている不動産業者と買主さんに付いている不動産業者は考えが異なる」ってテーマでは書きたいと思います。
まぁ、不動産の売買は言うまでもなく、両手(売りと買いのどちら側からも仲介にて成約する事)が望ましいのですが、売りたい方は、売りたい方なりに信頼できる不動産業者を選択し依頼します。
買主さんも同じように、買主さんがメリットを感じる(例えば仲介手数料を値引き)不動産業者を選び依頼をします。
まぁ不動産業者では当たり前の話なのですが、買主に付く業者は出来るだけ安くしてあげたいと考えて、値段交渉してきます。
逆に売主側の業者は、売主さんの手取り金額が増える最大限の努力をします。
この二つは向いている方向が価格においては・・・全く逆ですよね。
でも、目的は成約であって、ここは共通するんです。
不動産売買では成功報酬なので契約にならないと報酬は手に入りませんからね。
つまり、互いの折れる部分(価格や条件)を最終的に交渉で歩み寄る。
そして、成約に結び付けるのです。
この歩み寄りがどうしても、新人さんは難しい駆け引きになる。
当たり前ですけど、とんでもない値段交渉をいきなりぶつけたら、
即終了なんて事もあります。(私も新人の時にやらかした)
相手への譲歩と、こちらのどうしても折れられない点を、
詰めていきます。
これが不動産仲介業の面白い部分でもあり、難しい部分です。
ベテラン程、この微妙な駆け引きが上手なんです。
弊社は、買主さんの仲介に入るケースより売主さんに付く場合が多い不動産業者です。
だから売主さんの希望と、条件を第一優先にします。
例えば、住んだまま売りたいと言われれば、そのようにします。
※ちなみに市場に出ている中古不動産では、売主が個人の場合、居住中で売るのが5割以上。空家で売りに出ているケースの方が少ないです。
ここからは、売主、買主という言葉に変えます。
売り物件を預かっていて、仮に買主希望者から弊社の仲介にて物件が欲しいと言う相談があり、両手という状況になっても、考えとしては、売主から売却依頼が無ければこの仕事は生まれなかったというスタンスです。
もちろん、買主が不利になる事が起きないよう、買主の希望を売主さんにも伝えますが、売主が我慢や折れる部分が多い場合や、売主が難色を示した場合は、買主に売主のその胸の内をしっかり伝えて、歩み寄るか、断るかを判断してもらいます。
これだけ一点に集中して考えると、売主を優先していると感じる方もいらっしゃるでしょけど、よく考えて下さいね。
売主が、買主の条件で、全く話にならないとなるとその時点で終了なのです。そもそも売り出し条件は提示して売りに出しており、それが売主の希望条件なのです。
交渉(価格交渉など)とは、売主に対しては、最初の提示条件よりも不利になる可能性がある条件です。これは売主から投げたボール(物件を見てもらう)を買主が返球(価格交渉など)した訳です。その返球されたボールを返すかは売主に権利があります。ボールはこの時点で売主にある訳ですからね。
中古不動産で売主が個人の場合は、売主の立場が有利みえてしまうのですが、上記のように考えれば、売主が意地悪をしている訳でもなんでもなく、キャッチボールのボールがどちらに今あるのかを考えれば答えは簡単なんです。
買主は、物件を見に行く時点で一度目のボールをキャッチしている訳です。そしてこれは、崩れない事実でもあるのです。
買主さん側だけに付いて媒介を行う場合は、極端な言い分でも良いと思う部分もあるのですが、売主業者に無理と言われるような条件をお出しして交渉のテーブルにすら乗らなければ意味がない場合もあります。ここはベテランの社長の出番です。
不動産仲介業者は、成約しなけりゃお金にはならないけど、売主側にいるのか、買主側にいるのかでも、考えが異なる事を理解して交渉するといいですよ。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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