公開日:2023/03/04
カテゴリー:売る時の知識
ここ2~3年ぐらいだろうか、
コロナ以降に不動産価格が上昇している事はあなたもお気づきですよね。
大手も中小の不動産業者も、売却物件を預かる手法が大きく変わってきました。
大手の方と話す機会があったのですが、売却の媒介契約を取る事に特化した手法があるらしい。
その手法とは。。。
①売れない高額査定でまずは媒介を取る(他社に行かないようにする)
②1月経過したら、値下げを要求する
③値下げに応じる売主さんだけを相手にする
④値下げに応じない売主さんは一般媒介へ変更する(媒介業務報告等の手間が楽になる為)
結果として、しびれを切らした売主さんが他社に相談へ行く訳ですが、高額査定で売却をすると決めて、値下げに応じなかった売主さんですから、他社の正しい(売れる値段)査定額には納得がいかず、高額査定の不動産業者をまた探すという流れになる。
そして、高額査定の会社に依頼をしますが、①~④の繰り返しに合うと言うパターンです。
上記の手法は大手に限った事でなく、中小の不動産業者にもこのような特徴がみられるようになりつつあります。
なぜ、このような事をするのかと言うと、媒介を多く預かると、買いたいと言うお客様からの問い合わせが増える傾向があります。結果として、商売がやりやすくなる。
もう一つは資金的な問題、一括査定を使っている不動産業者では、一件の問い合わせで1~3万円程度の費用がかかるので、他社に取られるくらいなら高額でも媒介を取って、売主さんへ値下げを要求するというスタイルへと変わっていたのかもしれません。
日本人の傾向として、一度お願いしたら、他社に変えると言うのはめんどくさいと感じる人が多いという心理も働いているからですね。
また、一部の不動産業者は、売りの媒介を頂く際にわざと手間がかかるように見せている会社も存在します。お客様の手間がかかるほど、他社に乗り換えるといった可能性が減るからです。
携帯電話の乗り換えもそうですけど、わざと面倒な手間とわかりにくくしているでしょう。
お分かりいただけましたか。
これが最近の不動産業者の動きとも言えます。
この流れはしばらく続くと思われます。
弊社では、成約になると思われる価格を最初に提示しています。
結果として、他社に媒介依頼される売主様も少なくありません。
ですが、結果的に成約している値段は、弊社の査定額よりも低い場合も多々あります。
不動産の売却を考える方は、できるだけ高く売りたいと考えます。
その心を逆手にとって営業するのは私は苦手です。
真実をお伝えして、お客様に選択いただく営業。
それが弊社のスタイルです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。